ホクロの治療
当クリニックでは、ホクロ(ほくろ)の状態と、お一人お一人のご希望に合わせてホクロ除去(ほくろ取り)を行います。
ホクロには平坦なものから盛り上がっているもの、色が黒いものから普通の皮膚の色をしたものまで様々なタイプがあります。ホクロのタイプによって適する治療が異なりますが、当院では下記の3つの治療法を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
*治療方法
1.手術(切除術またはくり抜き法)
手術は深い部分のホクロの細胞まで残さず取り除く処置です。再発の心配は少ないのですが、キズが深くなるので、大きなホクロの場合キズを縫いよせる必要があり、キズ痕が目立たなくなるのに時間がかかるのが欠点です。
手術は、ホクロの根元の部分に注射器で麻酔をかけて行ないます。
手術には次の2つの方法(紡錘形切除と、くり抜き法)があります。ホクロの大きさや、形、できている場所などによって方法を選択します。
手術の場合、摘出したホクロを病理検査に提出して、良性のホクロで間違いが無いことや、取り残しが無いことを確認することができます。
【症例写真】
手術(紡錘形切除)
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手術前 |
手術直後 |
手術6ヶ月後 |
手術(くり抜き法)
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手術前 |
手術直後 |
手術3週間後 |
炭酸ガスレーザー(スーパーパルスレーザー)はホクロの盛り上がり部分を削り取って、平らにする治療です。 多くの場合、この処置によってホクロの色も消えてしまいます。キズが浅い分、短期間でキズ痕は目立たなくなります。 炭酸ガスレーザー(スーパーパルスレーザー)とは、人体組織に含まれる水分に吸収されて熱を発生するレーザー光です。このレーザー光が照射された部分の組織は瞬時に蒸発し無くなってしまいます。 この性質を利用して、ホクロの盛り上がりを取り除きます。 |
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【症例写真】
炭酸ガスレーザー(スーパーパルスレーザー)
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レーザー照射前 |
レーザー2週間後 |
レーザー6ヶ月後 |
【症例写真】
炭酸ガスレーザー(スーパーパルスレーザー)
この症例は、黒褐色の扁平に隆起する老人性のイボに対して行った炭酸ガスレーザー治療を紹介します。
レーザー照射前 |
![]() レーザー照射後 |
レーザー照射前 |
![]() レーザー照射後 |
*ホクロ治療法の比較
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手術(切除) |
炭酸ガスレーザー |
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紡錘形切除 |
くり抜き法 |
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ホクロの種類 |
盛り上がったホクロ・平坦なホクロ |
盛り上がったホクロ |
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処置方法 |
メスで切って縫合 |
メスで丸く、くり抜く |
レーザーでホクロの |
局所麻酔 |
必要 |
必要 |
必要 |
傷跡 |
白い一本の線状 |
丸く少し凹むことがある |
丸く少し凹むことがある |
治療回数 |
1回 |
1回 |
1-2回 |
洗顔 |
翌日から可能 |
翌日から可能 |
翌日から可能 |
病理組織検査 |
可能 |
可能 |
隆起が大きなものは可能 |
処置後の通院 |
翌日、 |
翌日、 |
1週間後、 |
再発 |
なし |
なし |
再発することもある |
※良性のホクロであることが明らかでない場合は、病理組織検査をお受けいただきます
※手術、炭酸ガスレーザーともに保険適応です。また費用はホクロの治療部位や大きさによって異なります。
<手術かスーパーパルスレーザーか迷ったときは>
多少キズがきれいになるのに時間がかかっても、将来にわたって再発の心配が少ない方が良い
⇒ 手術
できるだけ早くキズ痕がきれいになってほしい。再発したらまた治療すれば良い
⇒ スーパーパルスレーザー