AGA(プロぺシア)外来
*プロペシア外来とは
男性型脱毛症(AGA)に対して、初めて臨床試験で効果の認められた内服薬であるフィナステリド(商品名:プロペシア)を用いた治療を行います。
*男性型脱毛症(AGA)について
1.AGAとは
AGAは、思春期過ぎに遺伝的背景を持つ男性の前頭部から頭頂部で起こります。症状は進行性で、一度症状が出始めると、その後は徐々に薄毛が進行してゆきます。AGAの人は全国で1,260万人いると言われています。
2.AGAの原因
遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。
AGAを生じる直接の原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHTは5α-還元酵素によってテストステロンから作られ、このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、脱毛シグナルが出され、毛の成長が止まってしまいます。そのため毛髪が長く太い毛に成長する前に抜けてしまうのです。十分に育たない細く短い毛髪が多くなることで、全体として薄毛が目立つようになります。
健康な毛髪 |
![]() 薄毛の進行 (細く弱々しい毛) 軟毛 |
3.AGAの治療法
AGAの治療法にはミノキシジル(商品名:リアップ)を代表とした外用療法や、フィナステリド(商品名:プロペシア)の内服療法、外科的治療法である植毛などがあります。
軽症~中等症のAGAに対しては外用療法または内服療法、あるいは両者の併用を行い、効果があればそれを継続します。この治療に反応しない場合や重症・進行例に対しては植毛を検討します。
【AGA男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)】
平成22年4月に日本皮膚科学会から男性型脱毛症(AGA)の診療ガイドラインが発表されました。科学的根拠に基づかない治療法が社会的に横行し、無効な治療法を漫然と続けていることもありましたが、これからはこのガイドラインが最適な治療法を選択する際の一助となりそうです。
Clinical Question |
項目 |
推奨度 |
ミノキシジルの外用は有効か? |
男性の男性型脱毛症 |
A |
女性の男性型脱毛症 |
A |
|
塩化カルプロニウムの外用は有効か? |
|
C1 |
医薬部外品・化粧品の |
t-フラバノン |
C1 |
アデノシン |
C1 |
|
サイトプリン・ペンタデカン |
C1 |
|
セファランチン |
C2 |
|
ケトコナゾール |
C1 |
|
フィナステリド内服(#1)は有効か? |
男性の男性型脱毛症 |
A |
女性の男性型脱毛症 |
D |
|
植毛術は有効か |
自毛植毛術 |
B |
人工毛植毛術 |
D |
A:行うよう強く勧められる
B:行うよう勧められる
C1:行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
C2:根拠がないので勧められない
D:行わないよう勧められる
AGAの治療の第一選択薬としてはミノキシジル(商品名:リアップ)外用、(#1)フィナステリド(商品名:プロペシア)が推奨されています。ただし、プロペシア内服は更年期以降の女性に対しては無効である事実と、胎児への副作用を勘案すると女性症例には使用しないように勧告されています。
詳しくは日本皮膚科学会のホームページ(http://www.dermatol.or.jp/)で紹介されており、ダウンロードも可能です。
*プロペシアを用いた治療について
1.治療のポイント
・期待できる効果は、抜け毛の進行を遅くし、現状を維持すること及び髪の毛を増やすことです。
・薄毛が気になりはじめたときに、対処するのが最も有効です。
・抜け毛が減ったかどうかが効果の目安です。
・効果の判定には6ヶ月間飲み続ける必要があります。
2.プロペシアの働き
抜け毛の原因物質であるDHTの産生を抑える薬です。期待できる効果は抜け毛を少なくして、AGAの進行を遅らせることです。また、一部の人では髪の毛が増える効果も見られます。
3.プロペシアの効き目
5年間の臨床試験の結果で、90%の人に、抜け毛の進行を抑える効果、あるいは改善効果が認められています。
4.プロペシアの飲み方
1日1回の飲み薬です。食前でも食後でも効果に差はありません。成人の男性のみ服用できます。
5.プロペシアの効果判定
治療効果は、抜け毛が減ったかどうかが効果の目安となり、その判定には6ヶ月の服用が必要です。
6.副作用
プラセボ(薬効成分を含まない偽薬)を対照とした1年間の国内臨床試験において、副作用の発現頻度は4.0%でした。主な副作用は性機能の低下(リビドー減退や勃起機能不全など)、消化器障害(下痢、胃部不快感など)、臨床検査値異常(総コレステロール増加、ALT上昇など)です。しかし、副作用の発 現頻度はプラセボ投与群との間に有意差は認められず、プロペシアは安全性の高い薬剤と考えられます。
*治療費
プロぺシア料金
初診料(税込み) |
3,150円 |
再診料(税込み) |
1,050円 |
薬剤費(4週分=1単位) |
7,000円 |
検査料(血液検査を行った場合) |
3,790円 |
・初診時の費用(3ヶ月以内の血液検査結果(→注意事項を参照)をご持参頂いた場合)
初診料(3,150円)+薬剤費(4週分、7,000円)=10,150円
・初診時の費用(血液検査結果をご持参頂けない場合)
初診料(3,150円)+検査料(3,790円)=6,940円
・再診時の費用(プロペシアを4週分処方された場合)
再診料(1,050円)+薬剤費(4週分、7,000円)=8,050円
・再診時の費用(プロペシアを12週分処方された場合)
再診料(1,050円)+薬剤費(12週分、21,000円)=22,050円
・再診時に血液検査をお受け頂いた場合には、上記の金額に3,790円が加算されます。
→注意事項
| ・ | プロペシアの処方は4週間分が1単位となります。これよりも少ない単位での処方は行っておりません。 |
| ・ | 不要となったお薬の返品や返金はできません。 |
| ・ | プロペシアは1回の診察で12週間分(3単位)まで処方することができますが、初めてお薬を処方する時にお出しできるのは4週間分(1単位)のみとなります。 |
| ・ | 肝臓に異常がある方は安全に治療を続けることができません。初診時には3ヶ月以内に健康診断などで行った血液検査の結果をご持参ください。血液検査の結果をご持参頂けない場合には、初診時には血液検査のみ行い、その検査結果を確認してから2度目の来院時にお薬を処方させて頂きます。 |
| ・ | プロペシアは長期間飲み続ける薬ですので、定期的に血液検査で肝機能をチェックさせて頂きます。ただし、他の医療機関での血液検査の結果や、健康診断の結果を持参頂ければ、当院での血液検査の必要はありません。 |
| ・ | ご来院の際は、保険証をお持ちください。AGA治療は自費診療となりますが、診察の結果で他の病気が疑われた時には、保険診療で対応させていただく場合があります。 |
| ・ | プロペシア外来は鳴海院長が担当しますので、院長の診察日にご来院ください。 |







